私たち治療家は、自分のひと触れが患者さんにどんな影響を与えるのかを熟知しています。
※ただし、日々精進している治療家…という条件付きですが。。。
脳は何か信号(見えない刺激)を察知すると、カラダに変化を促します。
そして、この脳は自分のカラダがわずかに触れられたことによって、触れた相手の情報…
安心できる相手なのか
信頼できる相手なのか
怒っているのか
イライラしているのか
自信のなさや不安を感じているのか 等
実に様々なことを察知します。
そして脳からの指示によって(潜在意識が指示を出して)情動を作り出し、筋肉を柔らかくしたり、硬くしたりするのです。
私たち治療家は、自分自身の脳(意識)を正しく使うことで、患者さんのカラダに大きな変化をもたらすことが出来ます。
実際にこちらをご覧ください⇒「実際の現場の動画」
ちょっと触れただけで、
肩が上がらなかったのが上がるようになったり、
首の可動域(動かせる範囲)が狭かったのに、大きく広がったり。
これも治療家の脳が何を意識して、どう触れるかによってその効果も大きく変わるのです。
患者さんも自分の脳を正しく使うと、病気のカラダの回復に大きな影響が出ますし、
逆に、例えば仕事でストレスを抱えてイライラしていて、脳がその情動を適切にコントロールできなければ、
健康なカラダであっても病気になってしまいます。
私たちは37兆個とか60兆個と言われる細胞を持ち、途方もないくらい様々な“外部”からの信号・刺激に対応しています。
ゆえに高度な治療技術で、患者さんに触れずに患者さんの脳にアプローチしてカラダに良い変化をもたらすことも出来るのです。
ところで「パブロフの犬」の話はご存知でしょうか?
毎回ベルを鳴らしてから食事を出すようにし、それを習慣化すると、犬はベルの音を聞いただけでよだれを出すという、
潜在意識が学習した反射的行動の例です。
潜在意識はもともと反射的に行動を促すもので、理性や思考によって統制されるものではありません。
ただし、人間が持つ顕在意識は潜在意識にプログラムされてしまっている行動を制止する力を持っています。
そのおかげで私たちは過去の人生を振り返って、未来の計画を立てることが出来ています。
ほ~!顕在意識で潜在意識を封じ込められるのか!!
…と思うのは早合点ですよ。
人間の脳は高度になった故に「学習」する力が大変進みました。
私たちは他人から間接的に知覚(感覚器官を通じて、外界の事物を見分け、とらえる働き)の仕方を学ぶようになったのです。
そして、一旦他人からの知覚を受け入れ、それが正しいことなんだ、真実なんだと思い込むと、
他人の知覚が自分の潜在意識のプログラムになり、自分にとって真実となってしまうのです。
では、もし、両親や親の知覚が間違っていたら?
潜在意識はその間違った知覚をプログラムとして取り入れ、刺激に対する反応を生涯繰り返すことになるのです。
「おまえにはそんなこと絶対無理だよ」
そんな風に小さいころに両親、教師に言われたとすると…
そのプログラムは潜在意識にプログラムされ、習慣として維持され、私たちは不適切で制限された行動に縛られた人生となってしまうのです。
潜在意識に抗い、外からの刺激に対して顕在意識で反応を変えることはもちろん可能ですが…
現実的には、潜在意識の力に屈してしまう場合がほとんどなのです。
そう!
「私は必ずできる!」と何回も何回もアファーメーションを繰り返しても、いつも諦めてしまっていた私のように。。。
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