人間の楽しい記憶は「イカの記憶」よりも薄れている?!

イカは“記憶力”をもち、しかも加齢では衰えない

こんな驚くような研究発表があった。

「昨日の夕飯は何だった?」

こう聞かれてあなたは即座にそれを思い出せるだろうか?

私の場合、はずかしながらほぼ即答できない、、、

いや、もっと言うと、
「これ初めて食べた!!美味いね!」
と言っているモノ自体、

実は以前に口にして同じことを言っていた!

という第三者の意見もあったりして…(笑)

ヨーロッパコウイカが、ある種の「エピソード記憶」の能力をもつことが研究で明らかになり、しかもどうやら、その記憶力は人間とは異なり年をとっても低下しないという研究発表なのだ!!

研究論文によるとヨーロッパコウイカは
「どこで何をいつ食べたのかを覚えており、その記憶を使ってのちに餌をとるときの決断を下している」とのこと。

しかも老化による筋肉の機能低下や食欲減退などがあってもだという。

エピソード記憶について説明を付け加えると、

餌を手に入れる行為を「未来志向的」に最適化できることがわかっている。つまり、過去にいつ、どこでどのような餌を手に入れたかの詳細(エピソード的記憶の特徴)を記憶し、状況の変化に応じて獲物を得るやり方を変える能力があるのだそうだ。

人間の偉大なる特徴は、このエピソード記憶があることなのだが、

どうやらそれは「楽しい」「幸せ」「嬉しい」というものよりは、「辛かった、苦しかった、どん底に落とされた、悔しかった、ダメな自分だと落ち込んだ…」といったネガティブなものの方が強く記憶されている。

私の治療院ではこんな質問をしたりする。

「辛いこと、不安なこと、懸念事項があったら少し思い出してみて」、、、するとすぐに反応するのに

「楽しかったこと、嬉しかったこと、幸せを感じたことを少し思い出して」というと、一様に一生懸命に考え始める。

無意識の防衛反応からなのだろうか?

でもどうせなら、「楽しい・嬉しい・幸せ」なエピソードをたくさん記憶していたいものだ。

その方がカラダの筋肉は柔軟であり、体内の循環も良い。